ご相談事例

不登校の子供を精神科に連れて行きたい

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30代男性相談者 2018年5月22日更新

子供の不登校に悩む男性からの相談がありました。

 

ご相談内容

中学生の子供が、2学期から突然不登校になってしまったそうです。現在では、昼夜逆転でゲームばかりしています。

仕方がないと割り切り放置していますが、不登校になった原因を考えると精神科に連れて行くべきでは考えているのです。

幼少期に愛情不足であった場合、思春期以降に問題行動が見られるといわれています。

子供の不登校は、自分の愛情不足が原因ではないのかと考えているのです。

子供や奥様に寄り添うような育児をしてこなかったと自負しており、子供の気持ちも考えていませんでした。

お父様自身、子供の頃に親に寄り添ってもらうことが無い子供時代を過ごしているため、子供に対してどの様に寄り添えばよいのか分からないのです。

愛情をかけて育児をしなかったために子供が不登校になってしまったのであれば、精神科に連れて行き、治療を受ける必要があるでしょうか、といった相談でした。

 

アドバイス

子供が不登校になった場合、当然子供は辛い思いをしますが、親御さんも辛いでしょう。

親御さんが自身の両親から受けた教育を思い返すことによって、過去の傷が掘りかえされて苦しんでいるはずです。

子供を不登校から救うためには、まずは親御さんが乗り越えるべき「過去の経験」があるのではないでしょうか。

精神科への通院と聞くと重く考えてしまいますが、カウンセリングを受けるという方法もあります。

子供だけを連れて行くのではなく、親御さんと順番にカウンセリングを受け、家族全員で問題を解決する姿勢を見せましょう。

親御さんも過去を受け入れることで、不登校が改善された後の生活も楽になるはずです。

無理に寄り添う必要はありません。

気軽に誘う様な雰囲気で、子供とコミュニケーションを取りながらカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうかとアドバイスをしました。

 

その後

お父様は、子供とともに心療内科でカウンセリングを受ける事にしたそうです。

精神科に連れて行く事には抵抗があったため、悩んでいたとのこと。

精神科に通った過去など、子供の精神上、良いものでもないと考えて決断したのです。

引きこもりではなかったため、カウンセリングへの誘いにも乗ってくれたそうです。

子供も、きっと不登校を改善したいと考えていたのでしょう。

そのため、親御さんが手を差し伸べてくれたと感じたはずです。

また、お父様は、子供に対して自分の両親に関する話をするようになったそうです。

子供と自分の心の傷を共有することで、絆も深まったように感じている様です。