ご相談事例
夫の前科が子供の就職に影響するか知りたいお母さまからのご相談
40代女性相談者 2018年5月22日更新
高校生の子供がいる、一見ごく一般的な家庭ですが、夫に前科がある事が気がかりであるという女性からの相談がありました。
ご相談内容
ご相談者様は、ごく一部の親友にだけ、ご主人の前科に関する話をしていたそうです。その親友に、「親に前科があると就職に不利だ」と言われたとのこと。
やはり、親に前科があると就職に不利になるのでしょうか、といった内容の相談です。
もしも不利になる場合、面接などで子供が傷付くような事を言われる可能性はあるのかという点も気がかりであるとのことでした。
アドバイス
親の前科が就職に影響するか否かは、職種によって異なります。
警察官や自衛隊であれば、両親どちらか、もしくは親族に前科者が居る場合は難しいと言えるでしょう。
また、歴史ある大企業などの場合も、身辺調査が行われる可能性が高いため就職に影響すると言えます。
お子様がどの様な職種を希望しているのかという点にもよりますが、一概に不利になるとも言えないものです。
高校を卒業後に就職する場合、高校の成績や部活動や社会貢献活動など、学校からの推薦状や面接で決定されるケースが多いでしょう。
採用する会社の立場で考えてみると、父親に前科があろうとなかろうと、さほど気にはならないものです。
あくまでもお父様が過去に過ちを犯したという事実があるだけで、お子様自身の、人間としての価値に影響がある訳ではありません。
そのため、上記の様な特殊な就職先では無い限り、神経質になる必要はないかもしれませんね。
さらに、特殊な職種では無い限り、面接で指摘されるケースも非常に稀でしょう。
それよりも、面接が上手く行くよう応援をしてあげる、練習相手になってあげるという形で協力をしてあげてください。
その後
お子様は、自分の父親に前科がある事を知らないそうです。
お母様は、就職という大切な場面で不利になるのであれば可哀想だと悩んでいました。
また、何らかの形で親の前科が子供の耳に入ることも懸念してご相談にいらっしゃいました。
しかしお子様の就職希望先は一般企業であるため、身辺調査や身内の前科が関係する事は無いと考えられます。
基本的には両親の事は関係なく個人の能力が重視されることから、ご主人の前科については気にする事を止めたそうです。
今では純粋に、お子様の就職活動を応援しています。
嬉しいご報告を頂きました
高校卒業後に就職するため、就職活動に励んでいたというお子様。
就職が決まり、前科についての影響は一切無かったそうです。
子供の話を聞いている限り、面接で傷付いたという話もないため一安心したという事で、一件落着いたしました。