ご相談事例
婿養子が浮気をしているのではと心配
70代女性相談者 2018年5月28日更新
ご自身の娘のために迎えた婿養子が、浮気をしているのではないかと、日々疑心暗鬼にさいなまれている義理のお母さんからの相談です。
「娘のために迎えた婿養子は働き者でまじめで、わが家に来てから10年です。ある日、婿養子の服に付いた香水のような匂いに気づくまでは、とても良い関係が保てていました。
その後、見たことのない下着をつけているのを見てさらに疑いが深まりました。今後、どのように対処すればよいでしょう」という相談です。
こういうご相談に乗る場合は、こちらの意見を差しはさまず、まずは、相談者の思いのたけを思う存分、話していただきます。
最初に感じた不信から、見るものすべてに疑いが沸き起こってくる様子です。それは、致し方のないことかもしれません。
しかし、「浮気をするような人ではない」「忙しすぎて、そんな時間の余裕はないはず」と心の中ではわかっておられるようです。相談者の中でどんどん疑惑が膨らんでいき、ついには相談者のご主人からたしなめられることも増えたとおっしゃいます。
そんな中、友人に勧められて、当相談所に相談されました。数多くの経験、相談事例を持っていますので、そのような事例を交えながら、不倫や浮気、離婚についてお話させていただきました。
念のために、婿養子さんの小さな行動の変化をメモしてみてはどうですかとアドバイスしました。
しかし、一番大切なことは、娘さん夫婦がどう感じ、どう対処していこうとしているのかということだともお話ししました。
お母さんの気持ちだけがどんどん空回りしていくのは、娘さん夫婦にとっても、相談者自身の夫婦関係にとっても、家族全体にとっても、いいことは一つもありません。
こういう時に経験を積んだ専門家に助言を求めることは大切ですが、身近な家族、お嬢さんやご主人と、冷静に話す時間を持つことも必要だと思います。ご家族の方も、お母さんの変化に気づかれたら、「そんなことあるはずない」とかと言って聞く耳を持たないのではなく、お母さんの心配に感謝しながら、寄り添って聞いてあげてください。
お母さんにも、娘さん夫婦の思いを大切に考えましょうと申し上げました。お母さんの不安や疑念の払拭も大切です。しかし、お母さんの独りよがりで、思わぬ方向に行くことは避けなければなりません。そのような道しるべに、私たちはなりたいと思っています。