浮気の境界線はどこからなの?法律上の定めはある?

浮気の境界線はどこからなのか考えてみたことはありますか?男女によって、人によって裏切りと感じるラインに差は生じるでしょうが、法律上の定めはあるのでしょうか。今回は、浮気の境界線についてご紹介していきます。

目次

  1. 浮気の段階とは?
  2. 浮気の境界線は人それぞれ?どこからが裏切り?
  3. 浮気の境界線として一般的に考えられるのは?
  4. 浮気の境界線は男女によって認識の差がある?
  5. 浮気の境界線について法律上の定めはある?
  6. 体の関係がない不倫でも慰謝料請求は可能?
  7. 最後に

浮気の段階とは?

浮気には、段階というものがあります。
まずは頻繁に連絡を取り合うようになり、徐々に会う回数が増え、手をつなぎ、キスをして、肉体関係を持つようになる…といった具合でしょうか。どの段階で浮気と感じるかは人それぞれです。

浮気の境界線は人それぞれ?どこからが裏切り?

浮気には段階があるとご紹介しましたが、どこからが裏切りだと感じるのでしょうか?
浮気、つまり裏切りだと感じるラインは、人それぞれ違いがあります。「自分以外の異性と連絡を取り合うだけでも嫌」という人も居れば、「肉体関係がなければ、キスをしていても平気」だという人もいるでしょう。
浮気の境界線については、夫婦間で話し合い、予め把握しておくとトラブルを防ぐことができるでしょう。

浮気の境界線として一般的に考えられるのは?

自分の配偶者が思う浮気の境界線を理解することが大切なのですが、参考程度に一般的に考えられる浮気の境界線についてご紹介していきます。
一般的には、浮気の境界線として次のようなものがあげられます。

浮気の境界線①2人きりで出かけたら浮気

昼でも夜でも、配偶者以外の異性と2人きりで出かけると浮気だと考える人も一定数います。
もし、自分の配偶者が「それぐらい平気だよ」と許してくれたとしても、第三者から「それは浮気なのではないか」と思われてしまうこともあるのです。

浮気の境界線②キスをしたら浮気

欧米ならまだしも、日本では友人同士でキスをする文化はありません。そのため、配偶者以外の異性とキスをした段階で、浮気だとみなす人も多いようです。

浮気の境界線③肉体関係をもったら浮気

「2人きりで出かけてもいいし、キスぐらいなら許す」という寛容な人でも、肉体関係をもったら浮気だとみなすようです。「肉体関係をもっていても気持ちは夫(妻)にあるから浮気ではない」という言い訳は、通用しないでしょう。

浮気の境界線は男女によって認識の差がある?

浮気の境界線は男女によって認識の差がある?

インターネット上の調査によれば、浮気の境界線についての認識は、男女によって差が出るという結果が出ています。男性は、「肉体関係があるかどうか」が浮気の境界線だと考えている人が多いのに対し、女性は「好きという気持ちがあるかどうか」を浮気の境界線を考えている人が多いようです。
男性は体の浮気が多く、女性は心の浮気が多いと言われていますから、浮気の境界線についてもそれぞれに重きを置いているようですね。

浮気の境界線について法律上の定めはある?

相手の行為を浮気、裏切りだと感じる境界線は人それぞれ違いがあるのですが、法律上には具体的な定めが存在します。民法770条には、「配偶者に不貞な行為があったとき」に離婚の訴えを起こすことができると定められています。不貞な行為とは、肉体関係のことを指します。
つまり、法律上は肉体関係をもつことが浮気だと定められているのです。
浮気や不倫による慰謝料を請求するためには、浮気相手と配偶者との間に肉体関係があることを証明しなければなりません。

体の関係がない不倫でも慰謝料請求は可能?

法律上は、肉体関係がなければ浮気だとはみなされません。浮気を理由に慰謝料を請求したくても、配偶者と浮気相手との間の肉体関係を立証できなければ、慰謝料を請求することはできないのです。
ただし、民法709条には、以下のような記載があります。

「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」

配偶者が浮気相手と何度もデートをして、キスもしていれば、夫婦関係を続けていくことは難しくなります。配偶者の行為によって夫婦関係が破綻したことを立証できれば、慰謝料請求が可能となるのです。
とはいえ、肉体関係の証拠がないのに慰謝料を請求するのは難しいことなので、まずは弁護士などの専門家に相談してみましょう。

最後に

今回は、浮気の境界線についてご紹介してきました。法律上は、「肉体関係をもったら浮気」だと定められていますが、浮気の境界線についての感じ方は人それぞれです。自分と配偶者の間でも認識のずれが生じている場合もあります。夫婦関係を円満に続けていくためには、浮気の境界線について夫婦間で話し合っておくと良いでしょう。
また、配偶者について「浮気相手と肉体関係はないみたいだけど、慰謝料を請求したい」「女性と2人でお茶をするのもやめてほしい」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。一般社団法人あゆむでは、専門カウンセラーが夫婦関係や離婚に関する電話相談を年中無休で受け付けております。利用料は無料です。配偶者の浮気にお悩みの方、配偶者と浮気相手の肉体関係を立証できずに困っている方、一人で悩まずにお気軽にご相談ください。

https://www.ayumu-ag.or.jp/contact/