心の浮気が原因でも離婚できる?心の浮気はどうやってやめさせる?

不貞行為を伴う体の浮気だけでなく、配偶者の心の浮気にお悩みという方もいらっしゃるでしょう。配偶者の心の浮気を理由に、離婚することはできるのでしょうか。

今回は、配偶者が心の浮気をしてしまった時の対処法についてまとめて紹介します。

目次

  1. 心の浮気とは?
  2. 心の浮気を理由に離婚できるのか?
  3. 心の浮気をやめさせる方法はある?
  4. 旦那や妻の心の浮気が許せないときの対処法
  5. 心の浮気が許せない場合でもやってはいけないこと
  6. 最後に

心の浮気とは?

心の浮気とは、その名の通り気持ちを伴う浮気のことです。
法律上は、不貞行為がなければ浮気や不倫ということにはなりません。

しかし、配偶者以外の異性に「好き」という気持ちを抱いているのなら、それは心の浮気です。法律上の浮気に当たらなくても、夫婦関係を悪化させる可能性があります。
また、心の浮気から体の浮気に発展することもあり、心の浮気から不貞行為に及ぶ可能性もあります。

心の浮気を理由に離婚できるのか?

法律上は、配偶者に不貞行為がなければ浮気の訴えを起こすことはできません。
心の浮気のみで不貞行為がない場合には、浮気を理由として離婚することも、浮気による慰謝料を請求することも難しいでしょう。

ただし、過去の判例によれば、次の3点を証明することで、配偶者の浮気相手への慰謝料請求が可能になるようです。

✓配偶者が浮気相手に肉体関係を求め続けたこと

✓浮気相手がそれを拒んだこと

✓肉体関係がなかったこと

このようなケースでは、「浮気相手は肉体関係の要求を完全に拒否せずに、心の浮気関係を続けたことが夫婦関係を悪化させた」と認定されたようです。

心の浮気をやめさせる方法はある?

心の浮気をやめさせる方法はある?

心の浮気から体の浮気への発展してしまう前に、なんとかやめさせたいと考えている方も多いでしょう。続いては、心の浮気をやめさせる方法について考えていきます。

コミュニケーションをしっかりとる

心の浮気に走ってしまう人は、配偶者とのコミュニケーションが上手くいっていないケースが多いです。「寂しい」という気持ちにさせないためにも、夫婦間のコミュニケーションをしっかりとりましょう。

配偶者を大事にする

結婚生活が長くなると、配偶者に対する態度が悪くなってしまうことがあります。配偶者との関係を良好に保つには、「仕事お疲れ様」「ありがとうといった配偶者を大事にする言葉を積極的にかけるようにしましょう。

とはいえ、浮気が発覚したと同時に急に態度を変えると「白々しい」と思われてしまうかもしれませんね。ちょっとした言葉掛けからスタートして、徐々に態度を変えていくことを意識すると良いでしょう。

心の浮気でも嫌なことを伝える

心の浮気をしている配偶者は「体の関係がなければ良いだろう」と考えているのかもしれません。あなたが心の浮気によって傷ついていることにも気がついていないのです。
そのような場合には、「心の浮気でも嫌」という気持ちを明確に伝えましょう。そうすれば、罪悪感から浮気をやめてくれるかもしれません。

旦那や妻の心の浮気が許せないときの対処法

旦那や妻の心の浮気が許せないときの対処法

どうしても心の浮気が許せない場合には、どうすればよいのでしょうか。

夫婦関係をどうするか決める

浮気が許せない気持ちのまま、夫婦関係を続けていくことは難しいでしょう。まずは、離婚したいかしたくないのか、自分の気持ちの方向性を決めましょう。

【離婚する場合】配偶者・浮気相手に慰謝料を請求する

心の浮気であっても、場合によっては精神的苦痛に対する慰謝料を請求することができます。また、不貞行為を伴う浮気に発展している場合には、証拠があれば高額な慰謝料請求が可能です。配偶者の浮気が原因で離婚になったら、200万円~300万円の慰謝料金額が相場となります。

【離婚しない場合】夫婦間で誓約書をとりつける

配偶者との夫婦関係を続けていくことを決意したら、二度と浮気をしないように誓約書をとりつけましょう。心の浮気であっても許せないという事項を記載してもよいかもしれません。
浮気の誓約書に法的な効力はありませんが、誓約書を書いてもらうことで、気持ちが軽くなることがあります。
浮気の事実や、今後浮気をしないこと、浮気をしたら慰謝料を支払うことなどをしっかりと明記して、サインしてもらいましょう。

心の浮気が許せない場合でもやってはいけないこと

心の浮気がどうしても許せないからといって、次のような対処法はおすすめできません。

感情的に相手を責める

自分の怒りに任せて相手をせめてしまうと、相手の罪悪感が薄れてしまうことがあります。売り言葉に買い言葉で、喧嘩がエスカレートしてしまうこともあるので、避けましょう。

自分も浮気をする

配偶者の浮気が許せないからといって、自分も浮気をしてしまったら、夫婦関係は悪化するばかりです。配偶者との関係を修復したいなら、さらに悪化させるような行為は絶対にやめましょう。 また、離婚する場合でも自分が浮気をしてしまうと慰謝料の請求が難しくなります。

最後に

今回は、心の浮気が原因で離婚することはできるのか、心の浮気をやめさせる方法などをご紹介しました。
不貞行為がなくても、浮気は浮気です。ケースによっては慰謝料の請求もできるので、泣き寝入りする必要はありません。

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