コラム

2018/06/07

問題を解決するための相談でなくていい!

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夫婦問題、人間関係の相談と聞くと、何かしらのアドバイスをもらって、その通り行動して問題を解決する必要があるというイメージがありませんか?もちろんそういう相談は多いです。どうしたらいいですか?と聞いてこられることはよくあります。

でも、相談の仕方は人それぞれ、そのような相談でもなくていいんです。以前、単身赴任中に妻に浮気をされたという方が相談にいらっしゃったことがありました。

その方は結婚して10年以上が経過した30代の方で、子供も3人生まれるなど、一見すると幸せそうなご夫婦だったようです。しかし、相談者である旦那さんが仕事で単身赴任を始めてから状況が変わり、奥さんが浮気をしてしまいました。浮気が発覚したのは、奥さんが相談者に浮気相手と間違えてラブラブメールを送ったからとのことでした。内容から浮気相手と思われる相手と奥さんが体の関係であることは間違いなく、相談者は心の中で即離婚を決めたそうです。

このケースの場合は、相談者は既に自分の気持ちを固めています。どうしたらいいかという気持ちはありません。相談者が欲しかったのは、心の支えだったんです。ただただシンプルに今の自分の気持ちを聞いて欲しいという思いがそこにはありました。

単身赴任は心細いものです。愛する妻にも、子供たちにも、会うことはできません。家に帰っても一人きりです。孤独を感じてしまう方も少なくありません。相談者の方は、それでも愛する家族のために、必死に働いていたわけです。そんなときに、自分の妻が浮気をしていたと発覚したら、どう思うでしょうか。ものすごいショックであることは間違いありません。嘘であって欲しい、妻を信じたいと思うものの、何回メールを読み返しても浮気にしか見えない。そう思ったとき、今まで信じていたものが全て崩れ去っていくのを感じます。このときの孤独、痛みは、想像を絶するものがあります。

私たちの役目は、そんな相談者の話を聞き、気持ちを受け止めることにあります。誰かに話すことで、心の中の苦しみを離すことができます。自分の考えがまとまっていないから行くのはやめよう…という方もいるかもしれません。まとまっていなくていいのです。相談で話すことで、自分の考えがまとまっていくことはよくあります。

一人で悩むことはとてもつらいことです。周りに相談できないということもあるでしょう。そんな時は、気軽にあゆむまでご相談ください。